「メンズ」「レディース」の壁を超えた香りの時代
かつて香水は「メンズ」と「レディース」に明確に分けられていました。メンズはウッディでスパイシー、レディースはフローラルで甘い──そんな固定概念が当たり前でした。しかし2020年代に入り、ファッション業界全体でジェンダーレスの潮流が加速。香水の世界でも「性別に縛られない香り」が大きなムーブメントとなっています。
この流れを牽引しているのが、ニッチフレグランスブランドです。Byredo(バイレード)は創業当初から全ての香水をユニセックスとして展開。Le Labo(ル ラボ)のサンタル33は「NYのユニフォーム」と呼ばれるほど男女問わず愛されています。Maison Margiela(メゾン マルジェラ)のレプリカシリーズは、記憶の中の「場所」や「瞬間」を香りで再現するというコンセプト自体がジェンダーを超越しています。
本記事では、パートナーとシェアできるカップル香水としても、自分だけの個性的な一本としても楽しめる、ジェンダーレスなニッチ香水を厳選してランキングでご紹介します。
なぜニッチ香水はジェンダーレスに向いているのか
デザイナーブランドの香水が「メンズ/レディース」に分かれる理由は、マーケティング戦略にあります。百貨店の売り場は男女別に分かれており、ターゲットを明確にした方が売りやすいのです。しかしニッチブランドの多くは百貨店依存度が低く、自社EC やセレクトショップでの販売が主体。そのため、マーケティング上の性別分けの必要性が低いのです。
さらに、ニッチブランドの調香師たちは「この香りを誰に纏ってほしいか」ではなく「この香りで何を表現したいか」を起点に創作します。Byredoのベン・ゴーラムは「香りに性別はない。あるのは個人の好みだけ」と語っています。D.S. & DURGAのデイヴィッドとカヴィの夫妻は、二人で同じ香りを共有することも多いとか。
ウッディ、ムスク、スパイス、レザーといったいわゆる「男性的」な要素と、フローラル、フルーティ、スイートといった「女性的」な要素が絶妙にブレンドされた香りは、纏う人の肌の上で独自のハーモニーを生み出します。同じ香水でも、肌質や体温によって香り方が異なるのが香水の面白さ。だからこそ、ジェンダーレス香水は「自分だけの香り」を見つけやすいのです。
ジェンダーレス香水の選び方
- ウッディ×フローラルのバランスを見る
- ムスク系は万能選手
- パートナーと試香する
- 「〇〇っぽい」にとらわれない
ユニセックス・ニッチ香水ランキングTOP10
Le Labo サンタル 33
¥26,400
ニューヨーク発Le Laboのアイコン。サンダルウッド、カルダモン、バイオレットの独特なブレンドは「NYの香り」と称されるほど世界中で愛されています。男女比率はほぼ半々という、真のジェンダーレスフレグランス。カップルでシェアしても、それぞれの肌の上で全く異なる表情を見せるのが魅力。一本で二人分楽しめるコスパの良さも見逃せません。
Byredo ジプシーウォーター EDP
¥24,000
ロマ(ジプシー)の自由な旅をテーマにした、Byredoの人気No.1フレグランス。ベルガモット、レモン、ペッパーのスパイシーなトップから、パインニードルとサンダルウッドの温かいベースへ。森の中を歩くような自然体の香りは、どんな人にも似合います。Byredoのミニマルなパッケージデザインも、ジェンダーを感じさせない洗練されたもの。
Maison Francis Kurkdjian アクア ユニヴェルサリス
¥35,000
MFKの創設者フランシス・クルジャンが「普遍的な水」をコンセプトに作った、まさにユニセックスの極致。ベルガモットとスイートミント、ホワイトフラワーの透明感ある構成は、性別はもちろん年齢や季節も選ばない究極の万能フレグランス。清潔感と品格を同時に叶える、ビジネスパーソンの強い味方です。
Maison Margiela レプリカ レイジーサンデーモーニング
¥3,380
「怠惰な日曜の朝」という名の通り、洗いたてのリネン、穏やかな陽光、コーヒーの香り──日曜の朝のベッドルームをそのまま閉じ込めたような香り。ホワイトムスクとアイリスの優しいベースが肌に溶け込み、さりげなく香ります。「場所の記憶」を香りにするレプリカのコンセプト自体がジェンダーフリーで、カップルに最も人気のシェア香水の一つ。
ブルックリン発の夫婦デュオが手がけるアーティスティックブランド。レザーライズはイタリアンレザーとスエードの温かみに、ビャクダンとベルガモットの爽やかさが重なる知的な香り。文学的で深みのある世界観は、「物語のある香り」を求める大人にぴったり。D.S. & DURGAの全ラインがジェンダーフリーで、夫婦で共有するブランドとしても理想的。
※ 価格は変動します。最新の価格は楽天市場でご確認ください。
ニッチ香水コスパ最強のManceraから、ユニセックスの人気No.1。スパイシーなタバコノートとバニラの甘さが絶妙に融合し、男性が纏えばセクシーに、女性が纏えばミステリアスに。120mlの大容量なのでカップルでシェアしても長持ち。秋冬のデートに二人でつけるのもロマンティックです。
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パリ発のトラベル・フレグランスメゾン。グラナダはスペイン・アンダルシアのアルハンブラ宮殿をインスピレーションに、ネロリ、シナモン、アンバーを調合。異国情緒あふれるオリエンタルな香りは、旅好きなカップルにおすすめ。お試しサイズが約1,600円からあるので、気軽にトライできるのも嬉しいポイント。
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Byredo バル ダフリック EDP
¥24,000
アフリカン・マリーゴールド、ベチバー、インセンスをブレンドした、大地の温もりを感じるスパイシーフローラル。「アフリカの舞踏会」という詩的なネーミングの通り、エキゾチックでありながらエレガント。Byredoの中でも特にユニセックス性が高く、男性にも女性にも等しく人気がある一本。
パリのビストロの喧騒をテーマにした香り。シャンパンの泡立ち、レモンの酸味、ホワイトペッパーのスパイスが混ざり合う知的で軽やかなフレグランス。食事のシーンを連想させる香りは、ディナーデートにぴったり。カップルで分け合って、食卓に華を添えるという使い方もおしゃれです。
※ 価格は変動します。最新の価格は楽天市場でご確認ください。
Maison Margiela レプリカ ジャズクラブ
¥2,180
ブルックリンのジャズクラブの雰囲気を香りに。タバコリーフ、ラム酒、ピンクペッパーのスモーキーで温かい香りは、ジャズの即興演奏のように予測不能な魅力があります。元々メンズ寄りのイメージですが、実際には女性ユーザーも多く、「あえてメンズっぽい香りを纏う」というスタイリングが近年のトレンド。
ユニセックス香水タイプ別比較
【清潔感・オフィス向き】MFK アクアユニヴェルサリス / Maison Margiela レイジーサンデーモーニング → 万人受けする透明感、ビジネスシーンに最適 【個性派・デート向き】Le Labo サンタル33 / D.S. & DURGA レザーライズ → 唯一無二の香りで印象に残る、自分の個性を表現したい方に 【カップルシェア向き】Byredo ジプシーウォーター / Mancera レッドタバコ → 二人で共有しても自然、大容量でコスパも良い 【エキゾチック・旅好き向き】MEMO Paris グラナダ / Byredo バルダフリック → 異国の風景を纏う、旅行好きなカップルに
ジェンダーレス香水をカップルで楽しむ方法
ジェンダーレス香水の最大の魅力は「シェアできる」こと。パートナーと同じ香水を使うことで、香りの記憶を共有できます。
同じ香水でも、肌のpHや体温によって香り方は人それぞれ。男性の肌ではウッディノートが強調され、女性の肌ではフローラルが際立つ──そんな違いを楽しむのもジェンダーレス香水ならではの醍醐味です。
また、楽天で購入する際は120mlなどの大容量サイズを選べば、二人で使っても長持ちしてコスパ抜群。ManceraのレッドタバコやByredoの100mlサイズなら、毎日使っても数ヶ月は持ちます。ギフトとしてペアで贈り合うのもロマンティックです。
ジェンダーレス香水の活用テクニック
- 同じ香水×違う付け方で個性を出す
- レイヤリングで差別化
- 季節で使い分ける
よくある質問
Q. ユニセックス香水は本当に男女どちらにも合う?
A. はい。ユニセックスと銘打たれた香水は、ウッディとフローラル、スパイスとスイートなどのバランスが取れた調香になっています。肌の上での香り方は個人差があるので、必ず試香してから購入するのがおすすめです。
Q. カップルで同じ香水をつけるとおかしくない?
A. むしろおしゃれ。海外では「signature scent(シグネチャーセント)」を共有するカップルは多く、Le LaboやByredoはそういった使い方を想定して作られています。同じ香水でも肌によって異なる表情を見せるので、お揃いっぽさは感じません。
Q. Le Laboのサンタル33が有名すぎて被りそう…
A. 確かに世界的に人気ですが、日本ではまだニッチな存在。それでも気になる方は、D.S. & DURGAやMEMO Parisなどのより個性的なブランドを選ぶと、被りのリスクはほぼゼロです。
Q. ジェンダーレス香水はオフィスで浮かない?
A. MFKのアクアユニヴェルサリスやMargiela レイジーサンデーモーニングは、むしろオフィスに最適な控えめな香り立ち。1プッシュで穏やかに香るので、ハラスメントの心配もありません。
Q. 初めてのジェンダーレス香水、どれを選べば?
A. 迷ったらByredo ジプシーウォーターがおすすめ。自然体で嫌味がなく、どんなファッションにも合います。まずはこの1本で「ジェンダーに縛られない香り」の世界を体験してみてください。
まとめ:自分らしい香りを見つけよう
香水に「メンズ」「レディース」の区別は、もはや過去のもの。Le Laboのサンタル33が証明したように、本当に良い香りは性別を超えて愛されます。Byredo、D.S. & DURGA、Mancera、MEMO Paris──この記事で紹介したブランドはすべて、「纏う人の個性を引き出す」ことを最優先に考えています。
パートナーとシェアする楽しさ、性別の枠を超えて「自分らしい」香りを見つける喜び。ジェンダーレス香水は、香水というプロダクトの本質に立ち返る体験を与えてくれます。ぜひこの記事をきっかけに、「自分だけの香り」との出会いを探してみてください。
