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LE LABO(ルラボ)全香水ガイド——サンタル33からアナザー13まで種類と特徴

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「高すぎる」「でも気になる」——LE LABOに引き寄せられる理由

香水を調べていると、必ず一度はLE LABOの名前にたどり着く。2万円を超える価格、アポストロフィもない簡素なロゴ、ボトルに手書きされた名前と日付。「なぜこんなに高いのか」と思いながらも、気づけばレビューを読み漁っていた——そんな経験はないだろうか。

LE LABOは2006年にニューヨークで誕生したニッチフレグランスブランドだ。「香水はラボで調合するもの」という哲学のもと、全世界の直営店で注文を受けてからハンドブレンドする。ラベルには購入者の名前と調合日が刻まれる。大量生産とは正反対の、徹底したパーソナライズが特徴だ。

この記事では、LE LABOの代表作から希少なシティエクスクルーシブまで、香りの系統と選び方をまとめた。どれを選べばいいかわからない方、はじめてのLE LABO購入を検討している方は最後まで読んでほしい。

LE LABOが「ただ高い香水」ではない理由

LE LABOの価格が高い理由は、原材料と製法にある。天然香料の使用率が極めて高く、合成香料に頼らない調香が基本だ。特にサンタル33に使われるサンダルウッド(白檀)は、供給量が限られる高価な素材である。

また、全製品が注文後にブレンドされるため、在庫として大量に作り置きされることがない。鮮度の高い香水を届けるための製法が、価格に反映されている。

加えて、LE LABOの香りは「肌に溶け込む」設計になっている。つけた人の体温や皮脂によって香り方が変わる。同じアナザー13でも、AさんとBさんでは微妙に異なる表情を見せる。それが「自分だけの香り」という感覚を生む。

ブランドとしての哲学が価格と品質に一貫している点で、LE LABOは単なる高級ブランドを超えた存在感を持っている。

代表作を系統別に理解する

LE LABOの香水には番号が付いている。たとえば「サンタル33」の「33」は、調合に使われた香料の数を指す。この命名規則を知ると、香りの複雑さのヒントになる。

**ウッディ・ムスク系(入門におすすめ)** サンタル33は、白檀(サンダルウッド)を中心に、アイリス、バイオレット、カルダモンが組み合わさった構造だ。甘さは控えめで、スモーキーなウッディノートが長時間続く。男女問わず使えるユニセックスで、「The New York Times」が「時代のにおいを定義した香り」と表現したこともある。

アナザー13は、アンブレットシードとアンブロキサン(海の香りに似た合成ムスク)が主役。肌に溶け込む透明感のあるムスクで、体温とともに変化する。The x名義でNew York Magazineとのコラボで生まれた特別な背景を持つ。

**フローラル系** ローズ31は、バラをメインに白檀とウードを組み合わせたスモーキーなフローラルだ。甘さより深みを重視した設計で、「甘いバラが苦手」な人でも受け入れやすい。

ジャスミン17は、ジャスミンの官能的な甘みをウッディベースで支える。夜の香りとして人気が高い。

**シトラス・グリーン系** ベルガモット22は、LE LABO入門として最適な爽やかなシトラス。ベルガモットとパチョリが組み合わさり、フレッシュさの中にウッディな奥行きがある。

シティエクスクルーシブと限定コレクション

LE LABOには「シティエクスクルーシブ」と呼ばれる都市限定フレグランスがある。東京、ニューヨーク、パリ、上海など、各都市のキャラクターをインスピレーションにした香りで、特定の直営店でのみ常時購入できる。毎年9月の一定期間はオンラインでの販売も行われる。

東京エクスクルーシブの「ヒノキ28」は、日本のヒノキの清潔感と深みを再現した一本だ。国内のLE LABO直営店(銀座・渋谷・北青山)で購入できる。

シティエクスクルーシブを試したい場合は、9月の年次セール期間を狙うか、海外旅行の際にその都市の店舗を訪れるのが最も確実な方法だ。

価格は30mlで2万円台後半から、50mlで3万5000円前後、100mlで4万5000円以上が目安。高額に感じるが、LE LABOの直営店では購入前にサンプルを試すことができる。通販での初購入は、まずサンプルセットで香りを確かめてからのほうが後悔が少ない。

まず試したいLE LABO厳選3本

LE LABO アナザー 13

アナザー 13

¥16,200

★★★★★4.8

LE LABOを代表するムスク香水。肌に溶け込む透明感と体温による変化が特徴。ユニセックスで男女ともに人気が高い。まずLE LABOを試すなら最初の一本として最適。

スモーキーなウッディムスクの傑作。白檀とカルダモンの組み合わせが独特の存在感を生む。男女問わず纏えるユニセックスフレグランスとして世界中でファンを持つ。

LE LABO ディスカバリーセット

ディスカバリーセット

¥7,500

★★★☆☆3.0

LE LABOの人気4種が試せるトラベルセット。はじめてLE LABOを試す方、複数の香りを比較したい方に最適。まず自分の好みの方向性を確認するのに役立つ。

LE LABOを選ぶときの3つの基準

LE LABOはどの香りも高品質だが、自分に合う一本を見つけるには3つの基準で絞り込むといい。

**1. ウッディか、ムスクか** LE LABOの強みはウッディとムスクの表現にある。この2系統から好みの方向を選ぶと選択肢が絞れる。ウッディ寄りならサンタル33、ヒノキ28。ムスク寄りならアナザー13、ローズ31。

**2. 使うシーンを決める** ビジネスシーンで使いたいならベルガモット22のような軽い香り。プライベートやデートならサンタル33やアナザー13。就寝前のリラックスにはヒノキ系ルームスプレーも組み合わせると相乗効果が生まれる。

**3. 予算と容量を整理する** LE LABOの50mlは30mlの1.5倍の量だが価格は2倍近い場合もある。はじめての購入は30mlか、まずサンプルセットで試すのが賢明だ。定番の香りは使い続ける確信が持てる段階で大きい容量に移行するといい。

価格への抵抗感は最初にあっても、一度LE LABOの体験をすると「なぜこの価格なのか」が体でわかる。香水の価格には原材料・製法・哲学が含まれている。

LE LABO購入前に知っておきたいポイント

  • 直営店では必ず試香できる
  • 香りは時間とともに変化する
  • サンプルセットで複数比較がベスト
  • 9月に全シティエクスクルーシブが購入可能

よくある疑問と正直な答え

Q. LE LABOはどこで買えますか?偽物が心配です

A. 国内では銀座・渋谷・北青山の直営店のほか、公式オンラインストアで購入できます。Amazonや楽天にも出品がありますが、並行輸入品・使用済み品のリスクがあるため、高額商品は公式チャンネルでの購入を強くすすめます。「ハンドブレンドで調合日を記入する」というLE LABOの特性上、公式購入がとくに重要です。

Q. サンタル33とアナザー13、初心者にはどちらがおすすめですか?

A. 香水経験が浅い方にはアナザー13がおすすめです。肌に溶け込む透明感のあるムスクで、つけた人に合わせて変化するため「自分の香り」として感じやすい。サンタル33はスモーキーなウッディノートが個性的で、好みが分かれやすい。まず試香してから決めるのがベストです。

Q. LE LABOの香りは男性も使えますか?

A. はい。LE LABOの多くの香りはユニセックス設計で、性別を問わず使えます。サンタル33、アナザー13、ベルガモット22、ローズ31などはとくに男女ともに支持されています。香水に「男性向け・女性向け」の概念を持ち込まないのがLE LABOの哲学のひとつです。

Q. 一度つけると何時間持ちますか?

A. 個人差がありますが、一般的に4〜8時間程度。LE LABOのパルファムタイプはとくに持続力が高いです。肌の乾燥状態・体温・服の素材によっても変わります。乾燥肌の方は保湿後につけると香りが長持ちしやすい傾向があります。

Q. 2万円以上かけて後悔した人はいますか?

A. もちろん「自分には合わなかった」という声もあります。香水はつけてみないとわからない部分が大きい。だからこそ最初はサンプルセットや直営店での試香を強くすすめています。試してから「これだ」と確信を持って購入した方は、価格に後悔するよりも「なぜもっと早く試さなかったのか」と感じることが多いです。

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