「何かお探しですか?」が怖いのは、あなただけじゃない
デパートの1階。華やかな照明の下に並ぶ美しいボトル。興味はあるのに、足が自然とエスカレーターに向かう。「何かお探しですか?」と声をかけられたら何て答えればいいかわからないし、買わずに帰るのは申し訳ない気がするし……。
この気持ち、実はかなり多くの人が共有しています。あるアンケートでは、20〜30代の約58%が「香水カウンターに行くのに緊張する」と回答。さらに「興味はあるが、知識がないので恥ずかしい」が理由の第1位でした。
安心してください。デパートで6年間香水を販売していた元BA(美容部員)の友人に、「知識ゼロの客にどう接しているか」を根掘り葉掘り聞いてきました。結論から言うと、BAが一番困るのは「詳しい客」より「何を求めているかわからない客」。つまり、予備知識より伝え方のほうが100倍大事なのです。
元BAが教える「魔法のフレーズ」3選
- 「初めてなので、一緒に選んでもらえますか?」
- 「普段は○○な香りが好きです」
- 「今日は試すだけで大丈夫ですか?」
試香の正しい手順、実は知らない人が多い
ここでプロの試香テクニックをお伝えします。
まず、手首に直接つける前にムエット(試香紙)で試す。フレグランスジャーナルのムエット(試香紙)50枚入り(550円)のような試香紙があると理想的ですが、カウンターに置いてある紙でもOK。ムエットに吹いて、10秒待ってから嗅ぐ。これでトップノートの印象がわかります。
「いいな」と思った2〜3本だけ、手首の内側につけてもらう。左右の手首で2種類、あとはもう1ヶ所つけたいなら肘の内側。3種類以上は鼻が混乱するので、1回の訪問では3本が限界です。
そして最重要ポイント:その場で買わない。つけた香水を肌に馴染ませて、2〜3時間後のミドルノート〜ラストノートで判断する。「つけたては良かったのに、午後には違った」は香水あるある。プロのBAも「一度持ち帰って考えてください」と言ってくれる人が多いです。
そもそもカウンターに行く勇気が出ないなら
まだハードルが高いと感じるなら、ノーズショップのサンプルセット 5種(3300円)から始めるのがおすすめ。自宅に届く2mlアトマイザーで、リラックスした環境で試せます。
5本試して「これが好き」がわかったら、次はカウンターで「この系統が好きなんですが、似た香りありますか?」と聞ける。具体的な「好き」を持ってカウンターに行くと、緊張は半減します。
そしてお気に入りが見つかったら、トラヴァーロのアトマイザー トラベルスプレー(2200円)に詰め替えて携帯を。ボトルごと持ち歩くのは重いし割れるリスクがあるので、携帯アトマイザーは香水ライフの必需品です。
まとめ:カウンターはあなたの味方
香水カウンターは「詳しい人が行く場所」ではなく、「詳しくなりたい人が行く場所」。BAは毎日何十人もの「初めてのお客さん」を案内しているプロです。
今日からできること:次にデパートに行ったとき、カウンターの前を通りすぎるのではなく、3秒だけ立ち止まって「初めてなので選んでもらえますか?」と言ってみてください。その3秒が、あなたの香りの世界を一気に広げてくれるはずです。
