モンパリはどの種類を選べばいいか
イヴ・サンローランの「モン パリ」は、2016年の発売から定番の座を守り続けているレディースフレグランスです。ベリーの甘酸っぱさとムスクの色気を同居させた香りで、モテ香水の話題になると必ず名前が挙がります。
ただ、売り場で探すと名前の似た瓶が並びます。オードパルファム、リュミエール、アンタンス、クチュール、フローラル。同じ「モン パリ」でも中身は別物です。
この記事では、シリーズ5本を香りの方向・濃度・持続の目安で並べて比較します。選び方と買うときの注意点は後半にまとめました。
迷ったときの2本を先に出します。
| 迷ったときの2本 | 種類 | どんな印象になるか |
|---|---|---|
| モン パリ オードパルファム | オードパルファム | ベリーとバニラの甘さ。夜とデートに強い |
| モン パリ リュミエール オードトワレ | オードトワレ | レモンとロータスで澄む。日中でも重くならない |
この記事で分かることは4つです。
| # | 内容 |
|---|---|
| 1 | モン パリ5種類の香りの違いと持続の目安 |
| 2 | 5本の公表ノートを並べて数えて見えた、シリーズ共通の骨格 |
| 3 | リュミエールだけが軽く感じる、香料レベルの理由 |
| 4 | 持続・強さ・甘さから選ぶ順番と、買うときの注意点 |
イヴ・サンローラン モン パリが支持される理由
モン パリは「恋の絶頂」をテーマに発表された香水です。発売から10年近く経っても、売り場のいちばん目立つ場所に置かれ続けています。
何がそんなに強いのか。4つに分けて見ていきます。
甘さと色っぽさが同居している
モン パリの芯は、甘酸っぱいベリーと、肌に残るムスクのコントラストです。
つけた瞬間はストロベリーとラズベリーが弾け、そこに洋梨のみずみずしさが重なります。ここだけ聞くと可愛い香りですが、しばらくすると表情が変わる。ジャスミンとオレンジブロッサムの白い花が開き、ラストではパチュリとバニラが下から支えます。
甘いだけで終わらないのは、このラストがあるからです。可愛さから色気へ、時間をかけて移っていく設計になっています。
大人が使っても子どもっぽくならない
ベリーの甘さが目立つので、若い人向けと思われがちな一本です。実際は逆で、30代以降のほうが似合います。
理由はベースにあります。パチュリ、ムスク、オークモスが土台を締めるため、甘さが浮つきません。ニットにもジャケットにも負けない重さがあります。
ただし濃度は高い。オフィスでつけるなら手首ではなく、ウエストや足首に1プッシュ。香りは下から上がるので、それで十分に届きます。デートや夜の食事なら、手首に足しても構いません。
男性ウケする香水として名前が挙がる
モテ香水の話題でモン パリが出てくるのは、入り口が親しみやすいからです。
先に届くのは果実の甘さで、香水に慣れていない人でも身構えません。そのあとにムスクの清潔感が追いかけてきて、印象が残る。この順番が効いています。
石鹸のようなパウダリーさも含んでいるので、甘い香りが得意でない相手にも当たりが強く出にくい。勝負の日に選ばれる理由はここにあります。
シリーズが分かれているから使い分けられる
モン パリは1本ではありません。濃度も香りの方向も違う種類が並んでいます。
王道のオードパルファムは濃厚で、モン パリらしさをそのまま浴びられる。リュミエールはオードトワレで、レモンとロータスが入るぶん軽く澄んでいます。同じ名前でも、昼と夜で持ち替えられるくらい別物です。
季節や服装、その日の予定に合わせて選べる。1本目が気に入ったら、方向違いをもう1本足す買い方ができます。
モン パリシリーズ全5種類の違い
5本を横に並べます。種類・香りの方向・甘さ・持続の目安をまとめました。
| 商品名 | 種類 | 香りの方向 | 甘さ | 持続の目安 |
|---|---|---|---|---|
| モン パリ オードパルファム | オードパルファム | フルーティフローラル | 強い | 5〜7時間 |
| モン パリ リュミエール オードトワレ | オードトワレ | フローラルフルーティ | 控えめ | 3〜4時間 |
| モン パリ オードパルファム アンタンス | オードパルファム | フローラル(ローズ) | 強い | 5〜7時間 |
| モン パリ クチュール オードパルファム | オードパルファム | シトラスフローラル | 中くらい | 5〜7時間 |
| モン パリ フローラル オードパルファム | オードパルファム | ホワイトフローラル | 中くらい | 5〜7時間 |
持続時間は一般的な目安で、肌質と気温で前後します。
アンタンス・クチュール・フローラルは派生ラインで、取り扱いは店舗によって差があります。販売終了とする情報も出ているため、新品を狙うなら公式オンラインブティックで現行のラインナップを確認してから動くのが確実です。
5本を順番に見ていきます。
「恋のはじまり」を掲げた、シリーズの中心。ストロベリーとラズベリーが弾け、そこにペアとオレンジが重なる甘酸っぱい立ち上がりです。中盤はピオニーとジャスミン、オレンジブロッサムの白い花。ラストはパチュリ、バニラ、アンバーグリス、オークモス、ムスクで、甘さの底に落ち着きが出ます。甘い香りを堂々と使いたい人、デートや夜の予定に合わせたい人はここから。迷ったら結局これになります。
※ 価格は変動します。最新の価格は楽天市場でご確認ください。
春の光をテーマにした、軽いほうのモン パリ。ブラックカラントとレモン、ペアで始まり、ロータスの透明感が加わります。中盤はローズとジャスミン、ラストはムスクとパチュリの2つ。構成そのものが短く、香りが肌の近くで収まります。オードトワレなので3〜4時間で落ち着きます。日中のオフィス、電車移動が多い日、香りを強く残したくない場面に。オードパルファムを重いと感じた人の逃げ場になる一本です。
2種類のローズを重ねた、シリーズで最も濃い方向。ラズベリーとブラックカラントの甘酸っぱさから入るのでモン パリらしさは残りますが、中盤で五月バラとブルガリアンローズが前に出て印象が大きく変わります。ラストのベンゾインとカシミアが、余韻を長く重くします。バラの濃さを楽しみたい人向け。秋冬の夜に強い一本です。
パリの街の輝きを重ねた、明るい方向の派生。ライチとグレープフルーツ、マンダリンで軽快に始まり、ダチュラとホワイトピオニー、ローズが開きます。ラストはパチュリとアンバー、ホワイトムスクにクリームが混ざって、まろやかに着地します。シトラスが効くぶん季節を選びません。20代から40代前半まで、年齢の幅が広いのも使いやすいところです。
※ 価格は変動します。最新の価格は楽天市場でご確認ください。
モン パリ フローラル オードパルファム
白い花を主役に振った一本。ベルガモットとピーチ、ラズベリーの短いトップから、マグノリアとジャスミンサンバック、ダチュラのホワイトフローラルへ移ります。ラストはパチョリとホワイトムスク、カシュメランが肌に残ります。ベリーの甘さより花の華やかさを前に出したい日に。
5本のノートを並べて比べる
5本の公表ノートを、トップ・ミドル・ラストで並べます。
| 商品名 | トップ | ミドル | ラスト |
|---|---|---|---|
| オードパルファム | ストロベリー、ラズベリー、ペア、オレンジ、ベルガモット | ピオニー、ジャスミン、オレンジブロッサム | パチュリ、バニラ、アンバーグリス、オークモス、ムスク |
| リュミエール | ブラックカラント、ペア、ロータス、レモン | ローズ、ジャスミン | ムスク、パチュリ |
| アンタンス | ラズベリー、ブラックカラント、ペア、オレンジ、ベルガモット | ローズ(メイ/ブルガリアン)、ピオニー、フリージア | バニラ、パチュリ、ムスク、ベンゾイン、カシミア |
| クチュール | ライチ、ラズベリー、ベルガモット、マンダリン、グレープフルーツ | ダチュラ、ホワイトピオニー、ローズ、オレンジフラワー | パチョリ、アンバー、ホワイトムスク、カシュメラン、クリーム |
| フローラル | ベルガモット、ペア、ラズベリー、ピーチ | ダチュラ、ジャスミンサンバック、オレンジブロッサム、マグノリア、ピオニー | パチョリ、ホワイトムスク、カシュメラン |
同じ香料が何本に入っているかを数えると、シリーズの骨格が見えます。
| 香料 | 5本中 | 入っていない種類 |
|---|---|---|
| パチュリ | 5本 | なし |
| ムスク(ホワイトムスク含む) | 5本 | なし |
| ラズベリー | 4本 | リュミエール |
| ペア(洋梨) | 4本 | クチュール |
| ベルガモット | 4本 | リュミエール |
| ピオニー | 4本 | リュミエール |
| ローズ | 3本 | オードパルファム、フローラル |
| ジャスミン | 3本 | アンタンス、クチュール |
| カシュメラン(カシミア) | 3本 | オードパルファム、リュミエール |
| バニラ | 2本 | リュミエール、クチュール、フローラル |
5本すべてに入っていたのは、パチュリとムスクの2つ。モン パリの共通項はトップの甘さではなく、ラストの土台にあります。どれを選んでも、最後に肌へ残る質感は近いところに着地します。
もう1つ見えるのは、リュミエールだけが外れ値だという点です。ラズベリーもベルガモットもピオニーも入らず、代わりにブラックカラントとレモン、ロータスが入る。軽く感じるのは濃度が低いからだけではなく、トップの香料そのものが違うからです。
そして「モン パリ=甘い」は、5本全部には当てはまりません。甘さの主役になるバニラが入っているのは、オードパルファムとアンタンスの2本。残る3本の甘さは、果実と花から出ています。
モン パリの選び方
5本の違いが分かったら、選ぶ順番を決めます。持続・強さ・甘さの3つを、この順で見ていくと迷いません。
持続時間で選ぶ
濃度が違えば、香りが残る長さも変わります。
オードパルファムのモン パリは5〜7時間が目安です。朝つければ夕方まで、香りの移り変わりを追えます。1日そばに置きたい日や、特別な予定がある日はこちら。
リュミエールはオードトワレで3〜4時間。昼過ぎには落ち着くので、つけ直す前提の使い方になります。香りが長く残ると困る職場や、人との距離が近い日に向きます。
香りの強さで選ぶ
同じ1プッシュでも、届く範囲が違います。
オードパルファムはバニラとアンバーが効いて、存在感がはっきり出ます。ひと吹きで空気が変わるので、秋冬の厚い服に合わせると気持ちよく決まります。人前に立つ日にも強い。
軽く香らせたいならリュミエールです。ロータスとシトラスが澄んでいて、周りに圧をかけません。汗ばむ季節や、体を動かす日でも扱いやすい濃度です。
甘さの度合いで選ぶ
甘さは、相手に残る印象を大きく左右します。
ベリーとバニラが重なるオードパルファムは、はっきり甘い。可愛さと色気を両方出したい人に向きます。アンタンスはそこにローズの濃さが乗るので、甘さより華やかさが立ちます。
甘さを抑えたいならリュミエール。レモンとブラックカラントが効いて、透明感のある方向に寄ります。クチュールとフローラルはその中間で、果実と花のバランス型です。
なりたい印象から逆算すると、5本のうちどれかに自然と絞れます。
モン パリを買うときに気をつけること
人気が長い香水ほど、買い方でつまずきます。4つ押さえておけば失敗しません。
肌の上で数時間置いてから決める
モン パリは、時間で表情が変わる香水です。トップの甘い果実だけで判断すると後悔します。
店頭で試すならムエットではなく肌に。そのまま数時間過ごして、ラストのパチュリとムスクが自分の肌に合うかを見てください。人によっては、この土台が強く出ます。
甘さが好きでも、ラストが苦手なら続きません。逆にトップが物足りなくても、ラストが好みなら長く使えます。
偽物をつかまないために
世界的に売れている香水には、必ず模造品が出回ります。モン パリも例外ではありません。
相場より大きく安い出品は、まず疑ってかかること。香りが違うだけならまだしも、肌トラブルにつながることもあります。
確実なのは、公式オンラインブティックか百貨店のカウンターです。通販モールを使うなら、販売元が正規取扱店かどうかを確認してから買ってください。
使う場面に合うかどうかを先に決める
買ってから使う場所に困る。これがいちばんもったいない失敗です。
オードパルファムは濃度が高く、香りもよく飛びます。満員電車や会食、狭い会議室では、つけ方を工夫しないと周りに届きすぎます。
通勤にも使いたいなら、リュミエールを選ぶか、オードパルファムを足首につける運用にする。誰と、どこで過ごす日に使いたいのかを先に決めておくと、選ぶ種類もつける量も決まります。
小さいサイズから試す
香水は、いきなり大きいボトルを買い切るのが難しい買い物です。
モン パリのオードパルファムには30mLがあります。使い切れるか不安なら、小さいほうから入るのが安全です。
開封後は少しずつ香りが変わります。毎日使わない人ほど、小さいサイズのほうが最後までいい状態で使い切れます。
モン パリのよくある質問
購入前に多い疑問をまとめます。
| 質問 | 答え |
|---|---|
| どんな匂い? | 甘酸っぱい果実から始まり、白い花を経て、ムスクとパチュリの色気に落ち着きます。可愛さと大人っぽさが順番に来ます |
| 男ウケする? | 甘さで惹きつけて清潔感で残す順番が、モテ香水と呼ばれる理由です。距離が近い場面ほど働きます |
| リュミエールとの違いは? | 濃度(オードパルファムとオードトワレ)に加えて香料も違います。リュミエールにはレモンとロータスが入り、澄んだ方向に振れます |
| オフィスでも使える? | リュミエールなら問題ありません。オードパルファムを使うなら、足首やウエストに1プッシュまで |
| アンタンスは今も買える? | 派生ラインのため取り扱いに差があります。新品を狙うなら公式オンラインブティックで現行ラインナップを確認してください |
| ヘアミストはある? | モン パリの名前を冠したヘアミストが展開されてきました。香水より濃度が低く、ふんわり香らせたい人向けです |
まとめ
モン パリは、甘酸っぱい果実から入って、ムスクとパチュリの色気で終わる香水です。5本のノートを並べても、全部に共通していたのはこの土台の2香料でした。
選ぶときは、まず濃度から。1日残したいならオードパルファム、軽く済ませたいならリュミエール。甘さを最優先にするならオードパルファム、華やかさならアンタンス、バランスならクチュールとフローラルです。
迷ったらオードパルファムの30mLから。合わなければ軽いほうへ逃げる、という順番が結局いちばん失敗しません。














