日焼け止めだけの日に、クレンジングは要るのか
日焼け止めを塗った日、洗顔だけで済ませていいのか迷う人は多いはずです。
結論から書くと、これは使っている日焼け止めの仕様で決まります。パッケージや公式サイトに「石けんで落とせる」「洗顔料で落とせる」と書いてあるなら、普段の洗顔料で落ちる設計になっています。書いていない場合、特にウォータープルーフ表記があるものは、メイク落としを使う前提でつくられています。同じブランドのUVケアの中でも、商品によってここが分かれます。
この記事では、日焼け止めを落とすのに向いたクレンジング10本を紹介します。あわせて、10本の容量と税込価格を@cosmeで1本ずつ確認し、1gあたりいくらになるかまで出しました。落とすときの手順と、タイプごとの選び方も解説します。
この記事を読んでわかること
- 自分の日焼け止めにクレンジングが要るかどうかの見分け方
- 落としきれなかったときに肌で起きること
- 人気10本の容量・税込価格・1gあたりの単価(一覧表)
- 10本のクチコミ評価と件数、その差がどこに出ているか
- オイル・バーム・ジェル・クリーム、タイプごとの向き不向き
- 肌をこすらずに落とすための手順
必要かどうかは、パッケージの表記で決まる
SPFとPAは、紫外線をどれだけ防ぐかを示す数字です。この数字が高い日焼け止めほど、肌の上に膜として長く留まるようにつくられています。
落とし方の指定は、その膜の作り方と結びついています。汗や水で流れないようにした処方ほど、水と洗顔料だけでは外れにくい。だからウォータープルーフの製品には、メイク落としの使用を指定しているものが多くあります。
見るべき場所は3つです。パッケージ裏の「落とし方」の欄、公式サイトの商品ページ、そして「ウォータープルーフ」「スーパーウォータープルーフ」の表記。この3つのどこにも洗顔料で落ちると書いていなければ、クレンジングを用意してください。
落としきれないと、翌朝の肌に出る
日焼け止めが残ると、皮脂やほこりと混ざって毛穴に留まります。夜のうちに酸化して、翌朝にざらつきやくすみとして出ます。同じ場所に繰り返すとニキビになります。
やっかいなのは、鏡を見ても残っているかどうかがわからないところです。特にあごの下、小鼻の脇、髪の生えぎわは、洗ったつもりで洗えていない場所の常連。ここだけ肌がざらつくなら、洗い方ではなく落とすものを変えたほうが早い。
逆に、落とせる範囲を超えた洗浄力を毎日使うのも肌に負担が出ます。強く落とすものを選ぶことと、肌にやさしいことは両立しません。日焼け止めだけの日と、メイクをした日で使い分けるのが現実的です。
日焼け止めを落とす手順
手順そのものは短いのですが、順番を変えるだけで肌への当たりが変わります。
1. 手を洗って乾かす。手に水分や皮脂が残っていると、オイルもバームもなじみが落ちます 2. 規定量を手に取る。少ないと指で肌をこすることになるので、ここをけちらない 3. 皮脂の多いTゾーンから顔全体へ。小鼻の脇と髪の生えぎわは指の腹で 4. 円を描くように30秒。長くやるほど落ちるわけではありません 5. ぬるま湯で流す。熱いお湯は必要な皮脂まで持っていきます 6. 続けて洗顔料で洗う。W洗顔不要と書いてあるものは、この工程を飛ばす
所要時間は1分程度です。この1分を短くしたい日のために、洗顔料で落とせる日焼け止めを1本持っておく、という選び方もあります。
やりがちな失敗は、こする・急ぐ・放置する
落ちないと感じたとき、たいていの人は力を強くします。これがいちばん肌を痛めます。摩擦で角層が削れると、乾燥もくすみも悪化します。
量を増やすほうが正解です。指が肌に直接触れず、クレンジング剤の層をはさんで動く状態をつくれば、力はほとんど要りません。
もうひとつは、クレンジングのあとに洗顔を飛ばすこと。W洗顔不要と明記されているもの以外は、クレンジング剤そのものが肌に残ります。逆に、W洗顔不要のものを2回洗うと今度は落としすぎになります。表記に従うのが結局いちばん肌が荒れません。
10本の容量・税込価格・1gあたりの単価
紹介する10本を@cosmeで1本ずつ確認し、いちばん大きい通常サイズの容量と税込価格から単価を出しました。評価と件数は同じく@cosmeのものです。
| # | 商品 | タイプ | 容量・税込価格 | 単価 | 評価 | 件数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 麗白 ハトムギクレンジングオイル | オイル | 500ml・オープン価格 | — | 4.9 | 121 |
| 2 | アテニア スキンクリア クレンズ オイル 無香タイプ | オイル | 350mL・3,630円 | 10.4円/mL | 5.6 | 1,270 |
| 3 | ファンケル マイルドクレンジング オイル | オイル | 120mL・1,980円 | 16.5円/mL | 5.6 | 2,414 |
| 4 | DUO ザ クレンジングバーム ブラックリペア | バーム | 90g・3,960円 | 44.0円/g | 5.3 | 1,863 |
| 5 | キュレル ジェルメイク落とし | ジェル | 130g・オープン価格 | — | 4.9 | 1,269 |
| 6 | マナラ ホットクレンジングゲル マッサージプラス | ジェル | 200g・4,180円 | 20.9円/g | 4.9 | 2,299 |
| 7 | ビオレ メイク落とし パーフェクトオイル | オイル | 230ml・オープン価格 | — | 4.0 | 6,358 |
| 8 | クリニーク テイク ザ デイ オフ クレンジング バーム | バーム | 125g・5,170円 | 41.4円/g | 5.1 | 2,700 |
| 9 | ink. インク・クレンジングバーム | バーム | 90g・1,320円 | 14.7円/g | 4.3 | 546 |
| 10 | ポンズ エイジビューティー クリームクレンジング | クリーム | — | — | — | — |
並べてみると3つのことが見えます。
ひとつめ。単価が出るのは10本中6本しかありません。麗白・キュレル・ビオレの3本はオープン価格で、店頭の値札を見るまでいくらか決まらない。ポンズは@cosmeに商品ページがなく、容量も価格も確認できませんでした。ドラッグストアの棚で比べるときは、この4本だけ自分で単価を計算することになります。
ふたつめ。単価が出た6本の幅は、ink.の14.7円/gからDUOの44.0円/gまで、約3倍あります。同じバームというくくりの中でもink.だけ桁がひとつ違い、クリニークとDUOがその3倍の位置にいます。バームは高いという思い込みは、少なくとも値段については当たりません。
みっつめ。クチコミ件数がいちばん多いのはビオレの6,358件ですが、評価は4.0で10本の中では最下位です。件数の多さは使っている人の数であって、満足度ではありません。評価の最高はアテニアとファンケルの5.6で、この2本は件数も1,000件を超えています。
もうひとつ、大きいサイズが得かどうかもブランドで違いました。アテニアは175mL・2,200円(12.6円/mL)に対して350mL・3,630円(10.4円/mL)で、大きいほうが17%安い。ファンケルは60mL・1,188円(19.8円/mL)から115mL・1,870円(16.3円/mL)まで下がります。一方でDUOは18g・836円(46.4円/g)と90g・3,960円(44.0円/g)でほとんど変わりません。DUOに関しては、小さいサイズで試してから決めても損が出にくい。
日焼け止めにおすすめなクレンジング10選
ハトムギエキスを配合したクレンジングオイル。500mlという容量が最大の特徴で、顔だけでなく首やデコルテまで日焼け止めを塗る人にとっては、量を気にせず使えることがそのまま利点になります。
オイルがメイクや皮脂を包んで浮かせるので、指で肌をこする必要がありません。ウォータープルーフの日焼け止めにも届きます。洗い上がりは、オイルにしてはさっぱりした側。
@cosmeのクチコミ評価は4.9、件数は121件と少なめ。価格はオープン価格で、@cosmeにも金額の記載がありません。ドラッグストアの値札を見て、500mlで割った単価で判断してください。
②アテニア|スキンクリア クレンズ オイル 無香タイプ
この10本の中でクチコミ評価が最高の5.6。件数も1,270件あり、評価が高いまま数が積み上がっています。
なめらかに伸びるテクスチャーで、肌の上で摩擦が起きにくい。ウォータープルーフの日焼け止めも毛穴の汚れも一緒に外します。美容成分を含んでいるので、洗ったあとの突っ張りが出にくいタイプです。
175mL・2,200円と350mL・3,630円の2サイズ。単価にすると12.6円/mLと10.4円/mLで、大きいほうが17%安くなります。毎日使うと決めているなら350mL、試すなら175mLという分け方ができます。香りが苦手な人向けの無香タイプのほかに、シトラス・オレンジ・ローズ・ラベンダーのアロマタイプも同じ価格で並んでいます。
無添加処方で知られる定番。評価はアテニアと並ぶ5.6で、件数は2,414件とこちらのほうが多い。
軽いテクスチャーで、日焼け止めの落ちにくい部分までなじみます。ぬれた手でも使えるので、風呂場で落とす人には手を拭く工程が1つ減ります。洗い上がりに乾燥を感じにくい設計です。
容量は20mL・495円、60mL・1,188円、115mL・1,870円、120mL・1,980円の4つ。単価は120mLで16.5円/mL、20mLで24.8円/mL。旅行用の20mLが500円以下で買えるので、肌に合うかどうかを確かめてから本体に移れます。
毛穴の黒ずみに照準を合わせたバーム。肌にのせると体温でとけてオイル状になり、日焼け止めと酸化した皮脂を同時に外します。W洗顔不要。
90g・3,960円で44.0円/g。この10本の中でいちばん高い単価です。ただし18g・836円のミニサイズがあり、こちらは46.4円/gなので、大きい容器を買っても単価はほとんど下がりません。裏を返せば、いきなり本体を買う理由もない。
@cosme評価は5.3、件数1,863件。数字としては上位ですが、値段が値段なので、毎日の日焼け止め落としに使うか、皮脂の詰まりが気になる日だけに使うかは分けて考えたほうがいい。
セラミドを守りながら落とす、低刺激設計のジェル。無香料・無着色・アルコールフリーで、フケやかゆみが出やすい肌質を想定してつくられています。
ぬれた手と顔でも使えるので、風呂に入ってから落とす人向き。ジェルなのでオイルほど広がらず、こすらずに動かすには量を多めに取る必要があります。
130gでオープン価格。@cosme評価4.9、件数1,269件。刺激を感じやすい人は、落とす力や香りより先にここを試す価値があります。
肌にのせるとあたたかくなるゲル。温感で毛穴をゆるめてから汚れを外す設計で、W洗顔も要りません。
200g・4,180円で20.9円/g。バームのDUOやクリニークの半分の単価です。1回の使用量がゲルのほうが多くなりがちなので、実際の減り方は使ってみないとわかりませんが、価格表の上ではジェル・ゲル系のほうが安い側にいます。
@cosme評価は4.9、件数2,299件。温感が好きかどうかで評価が割れる商品なので、初回は少量サイズがあれば試してから決めるのが安全です。
ドラッグストアで最も見かける1本。無鉱物油・無着色・アルコールフリーで、さらっとしたテクスチャーです。ウォータープルーフの日焼け止めにも届きます。
@cosmeのクチコミ件数は6,358件で、この10本の中で群を抜いて多い。ただし評価は4.0で、10本のうち最下位です。使っている人が多いことと、満足度が高いことは別だとわかる並びになっています。
230ml(詰替用210ml)でオープン価格。安く買える日を狙えば単価は10本でいちばん低くなる可能性があります。まず1本試したい、という段階ならここから入って問題ありません。
2005年発売の長寿商品。美容液のようななめらかさで、肌に触れるとオイルに変わります。固まった日焼け止めもウォータープルーフも外します。
香料・パラベン・フタル酸エステルを含まず、アレルギーテスト済み。洗い上がりはさっぱりしているのに、必要なうるおいは残る側です。
125g・5,170円で41.4円/g。@cosme評価5.1、件数2,700件。20年出ていて件数がこの水準なので、定番として売れ続けているのが数字にも出ています。
この10本の価格表で、いちばん目を引く1本です。90g・1,320円で14.7円/g。同じバームのクリニーク41.4円/g、DUO 44.0円/gに対して、3分の1の単価になります。
肌にのせるとオイル状に変わり、日焼け止めと毛穴の汚れを外します。香料・着色料は不使用。20g・550円の小さいサイズもあり、こちらは27.5円/gと割高になるので、続けるなら90gを選んだほうが差が大きい。
@cosme評価は4.3、件数546件。評価は10本の中で低い側です。バームを安く使いたい人が候補に入れる1本で、洗い上がりの好みが合うかどうかで判断が割れます。
クリームタイプ。肌の上で伸ばしても摩擦が起きにくく、乾燥しやすい肌でつっぱりを感じにくいのがクリームの利点です。日焼け止めと毛穴の汚れを落としつつ、うるおいを残します。
この1本だけ、@cosmeに商品ページを確認できませんでした。容量・税込価格・クチコミ評価のいずれも表に入れられていません。取り扱いのある店舗で現物のパッケージを見て判断してください。
タイプで選ぶなら、この順で考える
10本は4つのタイプに分かれます。落とす力が強い順に、おおまかにはこうなります。
| タイプ | 落とす力 | 肌への当たり | 単価の傾向 | 向く場面 |
|---|---|---|---|---|
| オイル | 強い | 洗い上がりはさっぱり | 10.4〜16.5円/mL | ウォータープルーフの日焼け止め、日焼け止め+メイク |
| バーム | 強い | とけてから動くので摩擦は少ない | 14.7〜44.0円/g | 毛穴の詰まりも一緒に落としたい日 |
| ジェル・ゲル | 中 | 低刺激設計のものが多い | 20.9円/g前後 | 日焼け止めだけの日、肌が敏感なとき |
| クリーム | 中 | 乾燥しにくい | — | 乾燥肌、こすりたくないとき |
選ぶ順番はこうです。まず自分の日焼け止めの表記を見て、洗顔料で落ちるなら何も買わなくていい。落ちないなら、日焼け止めだけの日はジェルかクリーム、メイクも一緒の日はオイルかバーム。そのうえで、続けられる単価かどうかを最後に見る。
単価の幅が3倍あるので、この最後の確認が効きます。日焼け止めは毎日塗るものなので、落とすほうも毎日使います。月にいくらになるかで考えると、44.0円/gと14.7円/gの差は無視できません。
まとめ|まず表記、次にタイプ、最後に単価
日焼け止めを落とすのにクレンジングが要るかどうかは、商品の表記で決まります。「石けんで落とせる」と書いてあれば洗顔料で足りるし、書いていなければクレンジングを用意する。ここを確認せずに強いものを毎日使うと、落とせていても肌が荒れます。
10本を@cosmeの数字で並べたところ、単価が出るのは6本だけでした。残る4本はオープン価格か、商品ページが見つからないかのどちらかです。単価が出た6本でも、ink.の14.7円/gからDUOの44.0円/gまで約3倍の幅がありました。
評価で選ぶならアテニアとファンケルの5.6。安さで選ぶならink.の14.7円/g。使っている人の多さで選ぶならビオレの6,358件です。この3つは別々の商品を指していて、どれが正しいということもありません。自分がどれを優先するかを決めてから棚に行くと、迷う時間が短くなります。














